断熱UA値・気密C値とは

近年はほとんどの新築が、国の省エネ基準はクリアしている仕様になってきました。長野県の飯田下伊那という地域は夏は35℃を超え、冬は-10℃になる事がある、非常に温度環境の厳しい地域です。国の基準をクリアしただけでは高断熱仕様とは言えません。本当に快適な家にするためにはUA値0.4以下をクリアするべきだと思っています。

UA値とは

UA値は最近で最も多く用いられる断熱性能を表す数値です。小さいほど高断熱と言えます。飯田下伊那の主な地域(5地域)の基準です。

国の省エネ基準 等級4(この数値では相当寒い家です)
0.75

ZEHゼッチ ネットゼロエネルギーハウスの基準 (最低限クリアしたい)
0.60

HEAT20G1(そこそこ高断熱と言える)暖かいと体感できる家はこの基準以下
0.48この数値を目指してください。

HEAT20G2(これをクリアしたら自信もって高断熱と言えます)
0.34

具体的にはどんな断熱性能?

30坪の家(約90㎡)でUA値0.34Q、値1.2だった場合、外気温が-5度の時家の温度を20度に保とうとしたときに、1,620kwの熱損失です。。。
わかりにくいですね。
6畳用のエアコン1台(2.2kw)で家全体を十分に温められるという性能です。
熱損失が小さい為、足元と天井面の温度差が小さく快適な住宅です。
冷暖房の考え方

30坪の家(約90㎡)でUA値0.75、Q値2.5だった場合、外気温が-5度の時家の温度を20度に保とうとしたときに、5,625kwの熱損失です。
熱損失が大きい為、足元と天井の温度差が大きくなり、足元が寒いと感じるようになります。

断熱材の種類

断熱材には大きく分けて・発泡系・繊維系の2種類があります。

発泡系断熱材

・スタイロフォーム(発泡系では最も多く使われます。性能高 価格高)
・EPS (俗にいう発泡スチロール。性能中 価格中 )
・フェノールフォーム (性能最高 価格最高 )
・現場発泡ウレタンフォーム (気密性能は抜群 性能中 価格高 )

繊維系断熱材

・グラスウール(日本で最も多く使われる断熱材 性能低~中 価格低~中)
・ロックウール(耐火性能に優れた断熱材 性能価格共グラスウール並)
・セルロースファイバー(古紙でできたエコな断熱材 隙間なく入れられ、厚さを自由にできる 性能低 価格中 )

インターネットで調べると、それぞれ長所や短所を過激に書いてありますが、それぞれの特性を理解しながら使えば、どれでもいいと思います。

C値

C値は隙間風の入りやすさを表します。C値が大きいほど隙間風が多く入ります。

C値が1.0の家は、家の小さいすき間を全部集めるとハガキ1枚分の穴が開いていることになります。5.0の家はハガキ5枚分。ちょっとした窓を開けっぱなしにしていると同じ事です。

1.0以下の家が理想ですが、そもそも気密試験をしたことがあり、自分の工法でのC値を理解している事が最も大切です。

C値が高いとどうなるか?

C値が高いと隙間風が入って寒いだけではありません。壁の中で室内の暖かい空気と触れて結露を起こすリスクが高くなります。
「昔の古い家をリフォームしようと外壁を剥がしたら柱が腐ってなくなっていた」普通は雨漏りを疑いますが、実は気密性の低さが原因の事が多くあります。
気密性能は隙間風で寒いという事ももちろんですが、家の耐久性つまり家の価値を保つために大切な事とも言えます。

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