家を建てる土地が決まったら、次に考える事はその敷地の「どこにどんな向きで建てるか?」という事でしょう。
日差を多く入れるために、リビングができるだけ南向きに近づくように考えるのがセオリーです。でも、ここに実は大きな落とし穴が潜んでいます。
その落とし穴とは、敷地が真南に対して西向きに振っている場合です。
上の間取りでリビングが真南を向いている場合と、南西を向いている場合の、真夏である8/1の昼~夕方の日あたりを見てみます。
窓に日が当たり始めたら、家の中に日光が入ってくるというイメージでご覧ください。真南を向いているリビングは庇の効果でほとんどリビングの窓に日差しが入っていません。
一方で南西向きの場合、13:00を過ぎたあたりから西日が入りはじめ、15:00~17:00で日当たりのピークを迎えます。
30~35℃の気温が高い午後~夕方にリビングに日差しが入ってくる環境を想像してみてください。ゾッとしますね。
リビングに限らずすべての部屋に日差しが入るので、冷房を利かせていない寝室等は40℃を超えるような事もあるでしょう。
お客様の声
他社様で建てた家にお住いの方で、南西向きの家を建てた方からお話を伺ったことが何度かあります。
「西日が暑すぎてこの向きに建てたことを後悔している」
「西日が暑いことを説明してくれなかった」
という非常に残念なお話でした。
この記事を見ていただいた方は、くれぐれも南西向きの家は建てないようにお気を付けください。
飯田下伊那地域の工務店SUMIKA Lab 一級建築士太田