暖かい家を作る為にUA値以外で実は重要な考え方 ①熱交換換気扇の採用

①熱交換換気扇を採用する

家の熱が逃げる場所は、天井・壁・サッシ・床の他に「換気による空気の入れ替え」があります。
あまり知られていませんが、換気による熱損失はかなり大きいものになります。
換気の仕組みは大きく分けて2つあります。
①熱交換換気
室内の空気を外に排出するときにその熱を外から入ってくる空気に乗せ換えて新鮮で冷たくない空気を室内に入れます。
具体的には、室内の気温が20℃、外気温が0℃の時に、室内に入ってくる空気を14℃まで上げて給気します。
②非熱交換換気
よくある換気扇です。室内の空気をそのまま外に排出し、外の空気をそのまま取り込みます。外気温が0℃なら0℃の空気が室内に入ってきて足元にたまってしまいます。

弊社で採用している熱交換気扇

SUMIKA Labで採用しているPanasonicの熱交換気扇と熱交換の仕組み動画

熱交換気扇の採否によるUA値と熱損失量の関係

上の表では「青:通常の換気扇」「オレンジ:熱交換気扇」の場合で、UA値毎に熱の損失量を表しています。
例えばUA値を頑張って0.25まで落としても、普通の換気扇を使ってしまうと、0.35熱交換気扇と同レベルの熱損失量になってしまう事がわかります。

UA値を追求するよりも熱交換換気扇を採用した方が低コスト

UA値がある程度良い(0.35以下)場合はUA値を追求するよりも熱交換換気扇を採用した方が低コストとなります。弊社ではPanasonicの熱交換気扇を30~40万円で採用することができます。UA値を0.1以上良くしようと思うと、150万円以上の費用が必要なので、熱交換気扇を採用する方が低コストで快適性を確保する事が可能となります。

②冬場の日射取得を高める

太陽の熱エネルギーは窓の大きさによっては暖房器具を付けているのと同程度になる事があります。
断熱性能がある程度高く、日射熱取得を考慮した家では、冬の昼間は暖房を付けなくても過ごせるようにもできます。
ただ、気を付けないといけないのは、庇を一定以上大きくし、できるだけ真南にサッシを設けないと、冬以外の時期にも日射を取り込んでしまう事です。
どの時期に、どの程度日射が入るか、シミュレーションをしながら設計することが重要です。

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※シミュレーションは福井コンピューター社 アーキトレンドを使用して作成しました。
※間取り、立地条件、生活様式によって結果は異なります。

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