土地をお持ちでない方が、家を建てる第一歩は土地探しです。
土地を探すのは意外と大変。ネット上に出ている土地はあまり更新されませんし、不動産屋さんへ行っても「今はありません」。
そんな大変な土地探しの方法をお伝えしたいと思います。
掘り出し物の土地はほとんどない
土地のまとめサイトを見ると、相場よりも安い土地が出ていることがあります。このような土地は、大規模な造成や、大規模な上下水道の引込工事が必要で、結果として相場よりも高くなる事がほとんどです。
このような土地の価格を見ると、「掘り出し物の安い土地が出てくるのでは？」と思ってしまいますが、ほとんど無いと言っていいでしょう。
ご自分が地主さんの立場になってみればよくわかります。
10万円/坪の地域で、80坪の土地を所有しているとしたら、普通は800万円で売る事ができます。それを2割安の8万円/坪で売ったとすると、640万円となり、160万円も損をしてしまいます。万が一、それでも安く提供したいという善良な地主さんがいたとしても、仲介の不動産屋さんが「自社で買い取って800万円で売って利益を出そう」となります。不動産屋さんも商売です。特に悪いことをしている訳ではありません。
このような原理から、相場の価格よりも安い土地が出る事はあまり考えられないのです。それどころか、相場が10万円/坪なら、12万円/坪から売ってみて、売れなければ下げる、という事普通に行われている業界です。
ウェブ上に出ている土地は残り物？
土地のまとめサイトで土地を探す方が多いかと思います。ウェブ上のまとめサイトは少し注意点があるので覚えてもらうと良いと思います。
土地がウェブ上で掲載、販売される場合、必ずいい土地から売れ、使いにくい、売りにくい土地が残っていきます。これが数年にわたって積み重なっていってしまうため、使いにくい土地ばかりが掲載されている、という状況になってしまうのです。
いい土地にたどり着く方法１
・不動産屋さんに通い詰める。
不動産屋さんも人間です。必死になって探している人が自分を頼ってきている、という状況になると、「何とかしてあげたい」という感情が働くものです。
「探していただけないでしょうか」、と丁寧にお願いするようにしましょう。絶対に上から目線で行かない事、これが大切です。
何度も通ったり、電話するうちに優先的に紹介してもらう事ができる可能性があります。
いい土地にたどり着く方法２
・その地域の知り合いに頼み込む
ご希望の地域にお知り合いがいる場合、その方全員に聞いてみる方法もあります。方法１と同様、人は頼られると頑張ってあげたくなります。また、その地域に住んでいるプライドもあるので、より頑張ってくれることもあります。
親戚に聞いてみたり、友達に聞いてみたり、そのつながりでいい土地にたどり着ける方は結構多いです。
いい土地にたどり着く方法「共通」
・気合を入れて探す事
どんな方法で探すにしても、時間と労力と勇気が必要です。
これを惜しまずに動けるかどうか、実はこれが最も大切な事です。
土地探しは、人生に一度きりの経験になる事が多いですが、その後の人生にも生かせる良い経験にもなります。
時間、労力、勇気を惜しまず頑張ってください。
飯田下伊那地域の工務店すむところ研究室 一級建築士太田
