こんにちは。代表の太田です。 2026年夏、飯田市大瀬木にオープン予定のモデルハウス。
前回のブログでは、造成後の「最高の景色」についてお話ししました。
前回はちょうど雪が降った日の写真でしたが、晴れた日の景色も、写真のとおり本当に気持ちの良い眺めです。
そして、今回は時計の針を少し戻して、 「なぜこの土地を選んだのか?」 「この土地だからこそ、なぜこの配置になったのか?」 という、土地と間取りの深い関係についてお話ししようと思います。
土地探しは「暮らしのイメージ」探し
今回のモデルハウス計画で、土地探しにおいて最も大切にしていたこと。
それは、見栄えの良さや通行量の多さではなく、 「ここでの暮らしを、無理なく想像できるかどうか」 ということでした。
派手な観光地のような場所ではなく、子どもや高齢の方が、日常を当たり前に過ごしている場所。
朝の光、昼の開放感、夕方の静けさ。
それらを現地で体感しながら、いくつもの候補地を見て回りました。
最終的にこの大瀬木の土地を選んだ決め手は、「景色」と「生活」のバランスです。
南アルプスを望む素晴らしい眺望がありながら、いわゆる“絶景すぎて緊張する場所”ではない。
毎日見ていても疲れず、暮らしの中に自然と溶け込む景色が、ここにはありました。
間取りは、土地が教えてくれる
SUMIKA Labでは、間取りを単なる「部屋のパズル」だとは考えていません。
私たちにとって間取りとは、「その土地が持つ情報を読み取り、形にしていくもの」です。
この大瀬木の土地に立った時、設計のヒントはすでに土地そのものにありました。
・南アルプス方向への、いちばん気持ちのいい視線の抜け
・朝から夕方までの太陽の動き
・周囲との距離感や、どこまで視線を遮れば落ち着いて暮らせるか
こうした条件を一つずつ整理していくと、建物の配置は自然と定まっていきます。
「景色」を暮らしの中心にする配置
今回のモデルハウスは、少し特徴的な配置になっています。その一番の理由は、ダイニングの位置です。
ダイニングを、いちばん景色の良い場所に配置しました。
家族が集まる時間を、特別な景色と一緒に過ごして欲しかったからです。
道路側からの視線はしっかりと抑えつつ、南アルプス側には大きく開く。
そのために、建物の向きや配置を丁寧に検討しました。
結果として、外からの視線は気にならないのに、家の中からは景色が広がる「カーテンを開けていたくなる平屋」の骨格ができあがっています。
近隣の方から教わったこと
実は、土地を決める前には、近隣の方にお話も伺いました。
「このあたりの雪の降り方は?」「風が強い季節は?」
ネットや図面だけではわからない、そこに長く住んでいる方だけが知る「土地の癖」を知るためです。
今回、幅6.5mのビルトインガレージを計画したのも、冬の寒さや雪の日の暮らしを、現実的に想像した結果でした。
土地と一緒に考えた家
こうして振り返ると、このモデルハウスの間取りは、机の上だけで考えたものではなく、大瀬木の土地と向き合いながら、一緒に考えてきたものだと感じています。
これから基礎工事が進み、建物が立ち上がってくると、「なぜここに、この空間があるのか」
その理由を、よりはっきりと体感していただけるはずです。
「なぜ、こっち向きに窓があるの?」
「なぜ、ここがダイニングなの?」
完成した際には、ぜひそんな視点でモデルハウスを見ていただけたら嬉しいです。
そこには必ず、土地から導き出された理由があります。