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モデルハウス|流行りの「グレー」か、王道の「白」か。室内建具のシミュレーション

こんにちは。代表の太田です。
2026年夏、飯田市大瀬木にオープン予定のモデルハウス。
これまでのブログでは間取りや外観のお話をしてきましたが、今回は家の中の印象を大きく左右する「室内建具(ドア)」の色決めについて、社内でのリアルな検討風景をお届けします。

トレンドの「グレー建具」を取り入れるか?

家づくりを検討されている方ならInstagramなどで一度は目にしたことがあるかもしれませんが、最近のインテリアトレンドとして「グレー系の建具」が非常に人気です。空間がグッとおしゃれになり、今風の洗練された雰囲気が出ます。

今回のモデルハウスでも、当初は「せっかくだから流行りのグレー系(コージーライトグレーなど)のドアを入れてみようか」という案が出ていました。

しかし、頭の中で想像しているだけでは本当に空間に合うのかわかりません。そこで、設計チームにいくつかのパース(完成予想図)を作成してもらい、画面を見比べながら社内会議に臨みました。

シミュレーション画像で見比べる

まずは「グレー建具」のパースを確認

「おお、今風でかっこいい!」 「クロスの色味と合わせれば、かなり雰囲気が出そう」
最初はそんな好意的な意見が出ました。

しかし、色々なアングルの画像を見ているうちに、少しずつ違和感に気づき始めます。
「あれ…? 今回の家、ドアの数が結構多いから、全部グレーにするとドアの主張が強すぎないか?」 「空間の中で、ドアが目立ちすぎている気がする」

立ち返ったのは「何が主役の家か」

そこで次に、建具をすべて壁と同じ「白」にした場合のシミュレーション画像を見てみました。

白の画像を見た瞬間、スタッフの中からこんな声が漏れました。
「あ、こっちの方がすっきりして上品だね」
「壁に溶け込んで、ノイズが減った感じがする」

ここで私たちは、このモデルハウスの原点に立ち返りました。

今回のモデルハウスのコンセプトは「特別な家にしない」こと、そして何より「ダイニングやリビングから見える南アルプスの景色が主役」であることです。

主役である「景色」を引き立たせるためには、室内側で必要以上に変化を作ったり、建具を主張させたりするべきではない。

「景色が主役なのだから、建具は壁と同化させてスッキリ見せるのが正解だ」

この結論に至り、トレンドのグレーへの未練を断ち切って、室内建具はすべて「白(プレシャスホワイト等)」で統一することに決定しました。

おまけ

床の「見切り材」へのマニアックな執念

建具が白でスッキリ決まった一方で、同じ話の中で「床の見切り材」(脱衣所やトイレなど、床の素材が変わる部分の境界に入れる細い部材)についても議論が交わされていました。

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一般的な樹脂製の見切り材を使えば施工は簡単です。しかし「やっぱり素材感を大事にしたいから、本物のステンレスを使いたい!」という意見が出てきました。ところがステンレスの見切り材は厚みが薄く、床材との間に数ミリの微妙な段差が生まれてしまうという施工上のハードルがありました。

「数ミリの段差はどうする?」
「L字型で納めるか?」
「でも見栄えはステンレスの方が絶対に良い」

ここでも「数ミリの納まりをどう解決するか」という細かな検討が続きました。最終的に、脱衣所とトイレの境界には、素材へのこだわりとして「ステンレスの見切り材」を採用することに決定しています。

建具は「白」でノイズを消し、見切り材は「ステンレス」で本物の質感をプラスする。
一見すると地味かもしれませんが、こうした細部の引き算と足し算の積み重ねが、最終的な「空間の居心地の良さ」につながると私たちは信じています。

完成した際には、ぜひそんな「引き算の白」と「こだわりの足し算」を現地で体感してみてください!