換気ではCO2濃度も考慮する
法律で24時間換気をしなければならないことは知っている方も増えてきたと思います。でもなぜ大切か、本当に理解している方は少ないかもしれません。
法律ができた当時はホルムアルデヒド等の化学物質を排出することが主な目的でした。でも最近はCo2濃度を下げ、住環境を快適に保つ事が重要視されるようになってきました。
快適な睡眠の為にもCO2濃度を適切に保つ
最近TV番組でも快適な睡眠の為にCO2濃度を適切に保つ事が大切、と睡眠に関する権威の先生がおっしゃってました。
人間から出るCO2も思ったよりも多く、家族4人が1部屋に寝ると、24時間換気で換気量が確保されていてもCO2濃度は基準を大きく上回ります。
9帖の寝室に4人で寝た場合のCO2濃度のデータです。左が換気量が少なめ、右が換気扇を回しながら窓も少し開けた場合です。全く換気をしないと2000ppmを軽く超えます。
CO2濃度が子供の脳の発達にも影響する?
Co2濃度は子供の脳の発達にも影響する、という情報を聞いたことがあります。確かな情報ではないので気になる方は調べてみてください。ただ、勉強や仕事の効率に大きく影響することは間違いなさそうです。
石油ファンヒーターとCO2濃度
次の写真は、ファンヒーターを焚くとどれくらいCo2濃度が上昇するか実験したところです。
写真がピンボケでわかりにくいですが、16時36分基準値以下の499ppmでファンヒーターを点火しました。
10分後。。。
10分で1500ppmまで上昇しました。この後30分焚いたところ2500ppmを超えてしまいました。
このCo2濃度の上昇は実は換気扇による換気だけでは賄いきれません。だからファンヒーターには30分に一度換気をしてくださいという注意喚起がなされています。
人間の呼気でも結構Co2濃度は上昇します。全く換気しないで4人家族が14畳のリビングに1時間いればこれも軽く1000ppmを超えるでしょう。
換気の種類
換気の種類は3種類あります。機械で給気をするか排気をするか、両方するかの違いです。最近の住宅で大切なのは、熱交換をする換気かどうかです。 (1種換気、2種換気、3種換気と言いますが名前までは覚えなくてOK)
室内が20度室外が0度の時、24時間で100円分以上の熱が換気扇により排出されてしまいます。
熱交換をするとその半分以上の熱を室内に戻すことができます。
熱交換をする場合もしない場合もメリットデメリットがあります。機種によって全然違うので、直接メーカーさんや僕らにお問合せください。
最も大切なことは、建てる人が換気の事をわかっているか否かです。