新築住宅のプランニングの方法の一部を公開したいと思います。
プランニングは簡単に言うと、紙上又はパソコン上で敷地に対して平面図を描くことを言います。
コツさえ掴めば全く知識が無くても意外とプランニングができてしまうものだったりします。
なぜかというと「図面には表さないまでも皆さんが常に実際に誰かが設計した建物の中で生活されているからです。」
また、日本には非常にわかりやすく便利な単位である『○畳』という単位があり、いろんな場面で8畳の和室とか20畳の広いLDK等の表現が出てきます。この『畳』を使うと割と簡単にプランニングができるものなのです。
近年の生活は欧米の生活に近づいてきているため、一概に『○畳』という単位が最適とは言いにくくなってきていますが、未だに日本人の小柄な体格には適した単位だと思います。
さて、本題ですといきたいところですが、実はプランニングをするために大前提となる事があります。
それは、その家にいくらの金額をかけられるか、大づかみをしておく事です。
これをせずに夢いっぱい詰め込んだプランを作ると必ず予算をオーバーします。予算オーバーの結果やらなきゃいけないのが、面積や仕様を削る事(これは夢を削る作業と僕らは呼びます)をしなければならなくなります。
最悪の場合夢を削りすぎて、精神的に疲弊して家づくりを諦めてしまう事もあるほどです。
僕たちは夢を削る作業をできるだけ避けるため、プランニングの前にお客様が無理無く支払っていける住宅ローンの月々の金額から逆算して「土地に○円」「建物に○円」「諸費用○円」を算出してからプランニングに入ります。
この作業は専門的な知識を必要としますので、僕たちにご依頼いただければ資金計画表というものを作成しますので気軽に声を掛けてください。
本題のプランニングです。
今回は上記の予算の大づかみができていて、土地が決まっていると仮定して進めていきます。
プランニングの流れです。
1.家に掛けられる予算から家の大きさ(坪数)を算出する。
2.方眼紙に土地の大きさと形を描く
3.予算から計算した坪数を半分に割り、1階2階の坪数に振り分ける。
4.方眼紙に書かれた土地の中に収まるように3で計算した坪数の四角を描く。
5.なんとなくの部屋の広さ(畳数)を意識しながら大雑把に○で部屋の位置を描き込む。(1.2階共)
5-1.玄関の位置を描き込む
5-2.LDKと水回りの位置を描き込む
5-3.階段の位置を描き込む
6.○のエリアを四角に落としていく(部屋の広さを意識しながら)
7.各部屋を繋ぐ出入り口を描き込む
8.窓を描き込む
ざっとはこんなような感じです。次回ではこのプランニングの流れを細かく説明していきたいと思います。