近年はほとんどの新築が、国の省エネ基準はクリアしている仕様になってきました。長野県の飯田下伊那という地域は夏は35℃を超え、冬は-10℃になる事がある、非常に温度環境の厳しい地域です。国の基準をクリアしただけでは高断熱仕様とは言えません。本当に快適な家にするためにはUA値0.4以下をクリアするべきだと思っています。
UA値とは

UA値は最近で最も多く用いられる断熱性能を表す数値です。小さいほど高断熱と言えます。飯田下伊那の主な地域(5地域)の基準です。
国の省エネ基準 等級4(この数値では相当寒い家です)
0.75
ZEHゼッチ ネットゼロエネルギーハウスの基準 (最低限クリアしたい)
0.60
HEAT20G1(そこそこ高断熱と言える)暖かいと体感できる家はこの基準以下
0.48この数値を目指してください。
HEAT20G2(これをクリアしたら自信もって高断熱と言えます)
0.34
SUMIKA Lab UA値&C値の測定値
UA値 | C値 | ||
24年7月 | 平屋20坪台 | 0.29 | 未測定 |
24年6月 | 平屋30坪台 | 0.33 | 0.5 |
24年3月 | 2階20坪台 | 0.33 | 未測定 |
23年12月 | 平屋20坪台 | 0.31 | 0.5 |
具体的にはどんな断熱性能?
30坪の家(約90㎡)でUA値0.34Q、値1.2だった場合、外気温が-5度の時家の温度を20度に保とうとしたときに、1,620kwの熱損失です。。。
わかりにくいですね。
6畳用のエアコン1台(2.2kw)で家全体を十分に温められるという性能です。
熱損失が小さい為、足元と天井面の温度差が小さく快適な住宅です。
冷暖房の考え方
30坪の家(約90㎡)でUA値0.75、Q値2.5だった場合、外気温が-5度の時家の温度を20度に保とうとしたときに、5,625kwの熱損失です。
熱損失が大きい為、足元と天井の温度差が大きくなり、足元が寒いと感じるようになります。
断熱材の種類
断熱材には大きく分けて・発泡系・繊維系の2種類があります。
発泡系断熱材
・スタイロフォーム(発泡系では最も多く使われます。性能高 価格高)
・EPS (俗にいう発泡スチロール。性能中 価格中 )
・フェノールフォーム (性能最高 価格最高 )
・現場発泡ウレタンフォーム (気密性能は抜群 性能中 価格高 )
繊維系断熱材
・グラスウール(日本で最も多く使われる断熱材 性能低~中 価格低~中)
・ロックウール(耐火性能に優れた断熱材 性能価格共グラスウール並)
・セルロースファイバー(古紙でできたエコな断熱材 隙間なく入れられ、厚さを自由にできる 性能低 価格中 )
インターネットで調べると、それぞれ長所や短所を過激に書いてありますが、それぞれの特性を理解しながら使えば、どれでもいいと思います。